思春期のうつ。【娘の症状と、その改善の記録】

              献身的な妻に、可愛い娘と元気な息子。理想的な家庭でした。そう、娘がうつになるまでは、、、、、。                      娘のうつを発端に始まった家族の崩壊とその再生、そして娘がうつを克服し、大学受験をどう乗り越えたのかを、                 備忘録として書き残したいと思います。

思春期のうつ。娘と家族が再生した経緯 ~家内との信頼関係回復~

こんにちは!

 

思春期の娘のうつで崩壊した家族を、

再生させたお父さん よしおです。

 

 

今日からは、家族が再生していった記録を、

書こうと思います。

 

崩壊した経緯につきましては、

以前、書かせて頂きましたよね。

 

  

 

娘のうつが発端となって、

 

今まで、うわべだけでうまくいっていた家族の姿が、

浮き彫りにされてしまいました。


私は、家内の信頼を失ってしまいましたし、

そんな家内と私の関係は自分のせいなんだと、

娘は、前よりいっそう自分を責めるようになっていました。

 

 

息子は、そんな家族に嫌気がさしてしまったようで、

 

1度家出をして以来、癖がついてしまい、

友人の家を泊まり歩き、

家に帰ってこないことが増えてきました。

 

家内は、そんな家族の様子に心を痛め、

また、うつの娘と毎日接する辛さ、心労と過労から、

ついに倒れて、入院してしまったのです。

 

 

 

私は、息子が家出して連れ帰る道中で、

ある決意をしたと書きましたよね?

 

覚えてくださってますでしょうか、、、、、


その決意とは、娘のうつが治るまで、

休職願いを出すということでした。

 

 

多少は蓄えはありましたし、

何より、家内ひとりにこれ以上、

無理をさせるわけにはいかないと思ったからです。



何が何でも、短い期間で娘を元に戻すと、

そう強く思っていたのでした。

 

 

ただ、自分が中心となって携わっている、

中華料理レストランのリニューアルだけは、

責任持って終わらせなければならない。

 

そう思っていましたので、

このリニューアルプロジェクトが終了したら、

 すぐにでも休職願いを提出するつもりだったのです。

 

 


家内が倒れて入院してしまったのは、

そう考えていた矢先のことでした。

 

 

 

これはいかん!!

 

そう思いました。

 

 

今までの私なら、仕事を続けていたでしょう。

でも、家内を1度裏切り、こんな目に合わせてしまった私には、

選択の余地はありませんでした。

 

家内が病院に運ばれた翌日、


私は会社の人事部へ赴き、理由を説明し、

休職願いを提出してきました。

 


そして、プロジェクトチームの面々に、

理解してくれるよう、お願いに回りました。

 

中には、渋い顔をする人間もいましたが、

多くは、理解を示してくれました。

 

 

引継ぎを、一通り終わらせ、

私はその足で、家内が入院する病院へと赴きました。

 

 

昨日見たときよりも、

家内はさらに小さく見えました。

 

私が病室に入っても、

窓の外を眺めたままでした。

 

 

(無理、させていたんだな、、、、、)

 

私は、本当に心が痛みました。

 



私は、家内に、

休職願いを出してきたことを伝えました。

 

 

家内は一瞬驚いた顔をしましたが、

「そう、、、、、」

 

と、また顔を窓の外に向け、力なくつぶやきました。




私は、家内にこっちを向くよう言いました。

 

 

そして、今まで、娘の異変が始まってから、

いかに自分が向き合うことから逃げていたか、

 

家内一人に押し付けていたか、

本当に申し訳なく思っていることを伝えました。

 

 

そして、自分は、どんなことをしてでも、

必ず娘のうつを治し、家族を再生させると、

強い覚悟の気持ちを伝えました。

 

 

家内は、黙って聞いていました。

 

ところが、いきなり堰を切ったように、

家内の目から涙が溢れ始めましたのです。

 

 

自分がどれだけ辛かったか、

私が協力してくれないことが、どれだけ心細かったか、

今まで溜め込んでいた思いを、話し始めました。

 

中には、私を罵る言葉もありました。

私はそれを、全て受け止めました。

 

私には、反論する資格など無かったのです。

 

 

お互い、ひとしきり思いを吐き出した後は、

しばらく沈黙が流れました。

 

 

先に口を開いたのは、私でした。

 

これから、娘のうつを治すには、

夫婦で協力することが不可欠だと。

 

もう一度、私を信頼して欲しい。

力を貸して欲しい。

二人で力を合わせて、娘のうつに向き合っていこう。

 

 

そう、強く語りかけました。

 

 

家内は、しばらく黙っていましたが、

ふっと笑い、

 

「そうね、私とあなたがこのままじゃ、

あの子も余計に辛くなるわね、分かりました。

もう一度、二人で頑張りましょ」

 

「退院して、あの子のうつが治ったら、

お寿司屋さんに連れていきなさいよ」

 

と、いたずらっぽく笑いました。

 

 

この時、この女性と結婚して本当に良かったと、

そう思ったのを覚えています。

 

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家内は、4日ほどで退院できました。

 

ここからが、本当の闘いです。

 

私と家内は強い決意を胸に、共に家族再生への道を

歩み始めたのでした。

 

 

失った信頼は、

100%取り戻せてなかったかもしれません。

 

でも私は、家内との間に、

久しぶりに強い絆を感じていたのでした。

 

第2話  薬漬けからの脱却を模索して はこちらから